小学1年生のY君が、ポップス・オーケストラ曲集の中から「ドレミのうた」を練習しています。
3歳からエレクトーンを習っているので、ずいぶん弾けるようになりました。でも、それだけじゃダメ。表情豊かな演奏をして欲しい。
楽譜には「mp」(少し弱く)、「mf」(少し強く)などの記号が記してあるものの、漠然としすぎています。記号の意味が分かっていても演奏表現に繋がらないのです。
小学1年生が理解できる言葉を考えます。
「フルートの音色で、スタッカートをつけて少し弱く演奏してね」より、「この音色、森の小鳥みたいな音がするね。木の陰でかくれんぼしているのかな、こっそり短く弾いてみて。注意深く弾かないと木の枝から落ちちゃうよ」のほうが伝わります。
「ホルンやトロンボーンなどの金管楽器の音色で、強く演奏してね」
だと、乱暴な演奏になりがちでしたが、「おぉ! 森に怪獣出現!! 強そうにかっこよく弾いてね。乱暴に弾くと音をはずしちゃうから気をつけて。パンチは確実に当ててね」と伝えると、ノンレガートでしっかりと演奏してくれます。
演奏する彼の横で、mambo!は「小鳥」になって飛び、「怪獣」になって四股を踏みます。
ときには「お姫様」になって踊ります(バイオリンの音色でレガート奏の場合)。
やがて、「もう、ぼく弾けるよ。気が散るからやめて」と言われるのが通例です。
さみしいですが、嬉しい瞬間でもあります。
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miki (日曜日, 09 1月 2011 07:25)
楽しそう~(o^^o)
レッスン見学したいです♪
前職場(?)では、良く、
音で会話をしなさいと言われていました。
「スタッカートで」と言わずに、弾いて聴かせる。
出来そうな子なら、スラーとスタッカートの演奏
2種類を聴かせて、どっちが正しいかな?と
クイズのように出してみたり・・・。
耳を使って理解するという方法なので、
読譜をさせたい時は、向かないと思いますが、
良かったら、もっと、お兄さんになって、
お話の世界に入ってきてくれなくなった時に、
試してみて下さいね~☆
mambo! (日曜日, 09 1月 2011 11:24)
miki様
「音で会話」っていい言葉ですね。
『mambo!の秘密ノート』に書いちゃおっと。
言葉を尽くしてもピンとこないような時に
「どっちだろうクイズ」を出しています。
子供って(特に男子)は「クイズ」「タイムトライアル」が大好きですね。目がキラッと輝きます。
「音で会話」…。そういえば、
Y先生宅でのレッスン時に恋心を歌ったジャズを弾いたとき、
「う~ん、さらっと弾きすぎかなぁ。もっとどろどろと愚かな感じ」と
指導して頂きました。
そこで、過去の「愚かしい恋の記憶」を呼びだし、
「あの時の私、ばかやろ~」(失礼)と思いながら弾きました。
すると先生から「どうしたの!さっきとは別人のようよ」と
褒めていただきました。
「音で会話」ができたのかな。
nao (木曜日, 13 1月 2011 09:50)
私は、♪かっこう で スタッカート レガート 2種類出るフレーズを 私はどこを弾いたでしょう!!? と クイズをだして集中させています。時々こんなので良いのか?と思うほどクイズ好きの男子です。
楽しいよね 今しかないし
mambo! (木曜日, 13 1月 2011 14:39)
nao様へ
「かっこうクイズ」いいですね。いただきます。
「かっこう」は学びどころ満載の曲ですよね。
かっこうの残酷なうんちくご存じでしょうか?
以前、生徒さんが「かっこうの歌の四分休符を‘うん‘て言いながら歌うと面白いよ」と教えて(?)くれました。
「ソ・ミ・うん」と「そ・うん・ミ」の部分です。
この2種の弾きわけが難しいのですが、それ以来どの生徒さんもばっちり弾き分けられるようになりました。
ドレミ唱でなく、歌詞唱で歌ってみてください。
分かります…。