何気なく立ち寄ったコンビニにバレンタインデー用のチョコレートが並んでいました。
気になったのは「ホテルオークラ シャンパンチョコ」。
どんな味なのかな、ほんとに酔っぱらうのかな。
ウイスキーは苦手だけど、シャンパンならいいね。
などと考えていたら、25年以上も前のバレンタインデーの記憶がよみがえってきました。
もわもわ~
…回想シーンへ…
通っていた高校の修学旅行は、秋田へのスキー体験旅行。
バレンタインデーを挟んだ日程だったので、女子は荷物の中にチョコを忍ばせたものでした。
当時、8クラスもあったので偶数クラスはAホテル、
奇数クラスはBホテルへと振り分けられて宿泊することになりました。
お目当ての彼が離れたホテルにいる女子は騒然としました。
が、そこは学校側の粋な計らい!!
バレンタインデーの晩にAホテル大広間で8クラス合同レクリエーション大会を開いてくれたのです。
「大バレンタインデー大会」と化した大広間は熱気でむんむん。
レク終了。解散。
良かった良かったと和んでいるところへ、友人Mが泣きながら登場。
「どうしよう、渡せなかった」…。
チャンスをものにできなかった友人をふがいなく思いながらも、可哀そうで何とかしたいとう気持ちになり、mambo!のやる気スイッチが入りました。
名づけて『Aホテル 愛の脱走計画』。
ホテル正面玄関にはこわもての先生が見張り番に立っています。
(近隣住民がヤクザと間違えて警察に通報するくらい、外見も中身も怖い)
どうしょう。問題を起こせば親を呼び出され、中途帰宅させられる。
計画は綿密に立てられました。
ホテルのゆかた姿にスリッパ履きのスタイルで見張りの先生を油断させ、玄関脇の乾燥室のカギを開け脱走しました。
2月の夜の秋田は視界ゼロの猛吹雪き。
興奮していたため寒さは感じられませんでした。
Bホテル到着。見張りの先生の死角をついて侵入。
お目当ての彼を呼び出し、無事チョコを渡しました。
再び、吹雪の中へ。やはり寒さは感じませんでした。
カギを開けておいたAホテル乾燥室にもぐりこみ、いままでスキー板の手入れをしていたかのように何食わぬ顔で部屋に戻りました。
…回想終了…
こんなことから、バレンタインデーに思い出す音楽と言えば、ユーミンの「ブリザード」。
「ブリザード、ブリザード、急げ心よ。もっとあなたの近くへゆくわ」の箇所がまさに当時の心境そものです。
2月の横浜に「ブリザード」は来ないだろうけど、
mambo!の頭の中では「ブリザ~ド、ブリザ~ド」が吹雪いています。
やっぱり「ホテルオークラ シャンパンチョコ」買おうっと。
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つっち (金曜日, 28 1月 2011 22:34)
タイトルを見て
「バレンタインでキーッス♪」
発想の貧しい自分を恥じてます。
こんなドラマチックな記事だったとは・・・
読み終わり、
よかったよかった。
その後、彼女と彼はどうなったのでしょうか?
mambo! (土曜日, 29 1月 2011 09:56)
つっち様へ
あっけなく撃沈、でした。
彼女、いまだに独身のままです。
ブリザ~ド、ブリザ~ド…。